お帰りくださいませ勇者さま! レビュー|寝取られたくなければ強くなれ! モン娘寝取られRPG

RPG

 みんなNTR好きだよね。
 わたしはNTR耐性があまり高くないから、質の高いNTR作品ほどまともに賞味できない業を背負っているよ。
 NTR耐性が高い方が業が深い……? それもそうか……。


お帰りくださいませ勇者さま!
サークル『とらいあんぐる!

 7日後に攻め込んでくる勇者を撃退するダンジョン経営SLG。
 ダンジョン経営SLGと謳ってはいるものの、罠を仕掛けたりして妨害ができる訳ではなく、普通に戦闘して殴り合うので限りなくRPG。
 防衛に失敗すると配下のもん娘が勇者にヒャッハーされてしまう、モン娘×NTRというちょっと珍しいジャンルの作品でもある。

 世界観は魔物と人間が混在するファンタジーな世界だが、人間側からすると魔物は自由に犯していい存在であり、ほぼ世紀末。

 主人公はそんな人間から魔物を守る魔王。
 魔王と言っても中身は人間社会からドロップアウトした、ただの人間である。

 この言われよう。
 ドロップアウトどころか人間社会から排除されている。つらい。

 そんな人間に虐げられている主人公だからこそ、魔物側に付いて魔王となった訳だ。
 しかし、所詮はただの一般人な上に主人公は人間の中でも最弱。
 ステータスは全て「1」。やめて最弱を数値で表さないで。

 しかもレベルも「1」固定なので、どんなに頑張っても強くなることはない。
 伸びしろすらないわ。

 にもかかわらず主人公は現場主義の魔王なので、パーティーから外すことはできない。
 一撃もらえば確実に戦闘不能だし、攻撃してもまともにダメージを与えられず、アイテムすら使わせてもらえない実質肉の壁。
 全体攻撃が来ようものなら肉の壁としてすら機能しないお飾りっぷり。
 もう、お下がりください魔王さま。

 それでも配下のもん娘を勇者の魔の手から守るため、魔物の明るい未来のため、魔王は奮闘する。
 具体的には人間の村や街に忍び込んで資材をかっぱらうとか。

 かっぱらってきた資材で魔王城(洞窟)を増築するとか。

 野生の魔物を魔王軍にスカウトするとか。

 こんなことを繰り返して来る7日後、勇者達の侵攻に備えるが……。

 ぶっちゃけ戦闘つらい。
 あいつら軍勢で押し寄せてくるんだもん。
 毎回連戦でしんどいんだよ!
 魔王は役に立たないし!

 ※左手装備を付けると2回攻撃になって戦闘がかなり楽になりました。それに気付いた時にはもう終盤だったけど……。

 これで負けたら配下が嬲られるというね。
 敗北Hは主人公だから許されるんだよ?

 しかもNTRエンドまでしっかり用意されてる。
 それもちゃんと一番好感度の高いもん娘がターゲットにされるし、マジカルチンポにかかれば簡単に堕とされる。
 信頼関係を築いてきたあの日々は何だったんだ(血涙)。

 一応、Hシーン全体としては6:4くらいで主人公との和姦の方が多い。
 NTRエンドがあると分かっている上でのそれは喜んでいいのか、絶望を大きくするだけなのかは微妙なところだけど……。

 そろそろ総括を。

 全体的なクオリティとしては良き。さすが『とらいあんぐる!』という感じ。
 ただ、実績のあるサークル故に期待値が高いので、プレイしてみると「あれ……普通……?」的な感想に落ち着いてしまうのが残念なところではある。
 まぁ、感想というのは絶対的なものではないので、ある意味事故みたいなものと言えばそうかもしれない。

 ゲーム部分に関しては、これはSLGなのか? と個人的な見解としては疑問が残る。
 逆に最初からRPGだと思っていれば違和感なくプレイできるはず。

 あとはもん娘の人外度が低くてほぼ人とか、NTR展開で堕ちるまでがかなり駆け足とか。
 どちらもサークルとして強く推している要素ではないものの、性癖でタグ付けするならこの辺りにきっとなる。
 なので、そういう癖を突き詰めるか、あるいはバッサリ切っていたら「思ったより普通……?」みたいな感想は出てこなかったんじゃないかな。

 先入観なしにプレイ出来たらおそらく感動できる。
 そうでなくともクオリティは保証されている。
 そういう意味で言えばビギナー向け辺りに位置づけられると、きっとちょうどいいのかな。

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