
ファンタジー嫌いな人いない説

アンチハ〇キスト

あの人は文章がフワッとしているのであってファンタジーの人じゃないでしょ
ていうかわざわざアンチで名乗らないよ
ラストエンブリオ -はじまりの物語-
サークル『くじらぼ。』
冒険者を目指す少女の活躍を描く英雄譚。
プリンセスサクリファイスなどに影響を受けたと言っているだけあって、TRPG的なファンタジー要素がエッセンスとして垣間見える作品。
作中で続編が予告されている。

世界最強クラスの剣士に師事する主人公のシィル。
シィル自身も実力は割とある方なのだが、対峙する相手が人間スケールじゃないというか、天災級がゴロゴロ出てくるため苦戦を強いられる。
それでも仲間に助けられたり、不屈の心で立ち向かったりと主人公補正の塊みたいなキャラクター。
ストーリーは強敵と戦い、仲間を増やして(作中で操作できるのはシィルのみ)名を上げていく異世界転生モノのラノベみたいな話(本作は異世界転生モノではありません)。
序盤の敵キャラが後半で味方として登場する少年誌的な熱い展開もあったりする。
5時間程度でひと通りクリアできたので、ボリュームとしてはやや短めの中編といったところだが、見かけのプレイ時間以上に中身が濃いように感じる。
作品の密度を上げている要因として考えられるのが演出の強さ。
個人的にはこの作品の最たる特徴に挙げられるくらい演出に力が入っている。
序章のボスからラスボス戦かなという勢いで、OPが流れてきそうなクライマックス感がある。

まさかゲームで「いい最終回だった」を味わうとは思わなかった。

途中から無くなってしまうが、こんな感じでチャプター分けされていて、30分アニメみを感じる。
エロ以外の部分でも惜しみなくイラストを使っていて、こういうものを作りたいんだという欲望がストレートに表われている。
戦闘はサイドビューで、シィルのドット絵がめちゃめちゃ動く。

CTB(チャージターンバトル)というらしいが、画像右上のアイコンが左端に到達したキャラクターが行動するという形式。
よくあるRPGと異なるのが、防御コマンドを実行すると物理攻撃を完封できる点。
おまけにHPを10%回復してくれる。
ただし、魔法は防げないし(軽減はしてくれる)防御中に食らうとダメージが増加する攻撃をしてくる敵もいるので、万能という訳ではない。
回復魔法はないので基本的に回復はアイテム頼み。
それでいて敵の攻撃力が高めなのでおそらく防御が戦闘において最も重要。

こちらがダンジョン&フィールドマップ。
マップ上のアイコンを調べることで探索を進めていく。
アイコンのある個所以外も調べてみるとアイテムが手に入ったりもする。
特に意味も無く複雑で長いダンジョンよりはこういう形式の方が個人的には好き。
さて、お待ちかねのエロについて。
ぶっちゃけエロは薄味。
シーン数自体はそこそこあるものの、ひとつひとつのシーンが短めなので薄めと感じるのは仕方ない気がする。
非エロイラストにも妥協しなかった故のトレードオフ。
内訳は特定の敵(主にボス)に敗北した際の敗北Hとマップ上のハートアイコンを調べた時に発生するハプニングHとがあり、どちらも一枚絵によるもの。
例外的にクリア後の追加ストーリーではバトルファック的なエロが少しだけある。

基本的にはモンスター相手で人間の竿役が登場するのは2シーンのみ。
それ以外は大体百合。約半数が百合。偏り。
敗北Hと言えば、ビッチ属性でも持っていない限り凌辱と相場は決まっているものだが、本作においてはその例外。
速攻で気持ちよくなってしまうのはまぁ、単純に素質がドスケベってことで良しとしよう。
だが、受け入れるどころか軽くイチャつき始めてこれもう和姦じゃね? ってなるのは性癖ですか。性癖なんですか。

クリア後には回想全開放ができるし、処女プレイでも特にデメリットは無い親切設計。

百合シーンは竿役いないな……よし、生やそう!
みたいな勢いで押し切る感じ嫌いじゃないよ
それじゃあ、まとめ。
演出が常に全力すぎて緩急を感じにくかったり、終盤の重要キャラのポッと出感が強かったりと「面白くなりそうな要素」はゴロゴロ転がっているのにそれをまとめ切れていない印象を受けた。
処女作なので、技術的に実現できなかったこともあるだろうし、全体的に粗削り。
なので、ゲーム単体の評価としてはそこそこといったところ。

今日はなかなか辛口ですね

楽しんでプレイはできたよ?
ただ、ここまで分かりやすい原石もなかなか無いからね
そのうちとんでもない大作を出してくるよ

フラグってご存じですか?
サークル様にご迷惑をかけるような事は控えた方が良いかと

人のこと疫病神みたいに言わないでよ
これから2作目プレイして違うことを証明してやるから!
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