クララナイトメア レビュー|異世界に迷い込んだ少女が奮闘する2DゼルダライクリョナRPG

RPG

不思議な引力に誘われて手に取った一本

リョナに目覚められたんですか?

そういう訳じゃないと思うけど……

えっ、そうなの?

しれっと始めようとしていますが

通常記事の更新が1ヶ月滞ったことに弁明はありますか?

マジごめんなさい


DLsite:クララナイトメア
FANZA:クララナイトメア
サークル『影星審問騎士団

 小説的なテキストで、少女漫画みを感じるシナリオが目を引くRPG。しかし、リョナである。
 異世界転移とかではなく迷い込んだというタイプで、どことなく不思議の国のアリス的なエッセンスを感じるものの、直接的なモチーフっぽいものは出てこないので、たぶん気のせい。

 主人公のクララ・ルウェリン。
 繰り返しの日常に退屈し、教育に厳しい母親とぶつかって何だか居心地の悪い毎日を過ごす、ザ・思春期の女の子。

 そんな普通の女の子であるクララは唐突に異世界へと迷い込んでしまう。
 しかも迷い込んだ先の異世界では不気味な化け物が跋扈している。

 何の力も持たないクララはあっさりと捕まり、慰み物にされてしまう。
 隙を見て逃げ出すもすぐに見つかってしまい、絶体絶命かと思われたその時……

 颯爽と現れるブロンドイケメン。
 自らを「夢の悪魔」と名乗り、クララに力を貸してくれるらしい。

 助けてくれるのはありがたいんだけどさ、もうちょっと早く来れなかった?
 バチバチに犯され尽くした後なんですけど……?

 クララがこれから相手にしなくてはならない化け物は悪魔であり、通常の手段では悪魔を打ち倒すことはできない。
 しかし、夢の悪魔の領域に引き込んでさえしまえばそれも可能になる。
 クララが隙を作り、夢の悪魔がトドメを刺すという分業体制で悪魔を倒していく。

 プレイヤーがやることは普通にRPG戦闘で敵を倒すだけなのだが、夢の悪魔の担当部分はテキストパート。
 これが状況の描写など地の文が割合多く、テキストの分量自体が多めでかなり小説的なため、あまり文字を読み慣れていない人には少々ツライかもしれない。

 夢の悪魔いわく、元の世界に帰るには4体の大悪魔と冥王を倒さなくてはいけないらしい。
 夢の悪魔の目的もまた冥王を倒すことなため、クララと協力関係を結びたいのだと言う。
 こうして、クララの元の世界へ帰るための冒険が始まるのだった。

 ここまでがチュートリアル。

 すごい水を差すようだけど、夢の悪魔って怪しすぎない?
 少女漫画の王子様キャラって、ミステリアスで~ちょっとイジワルで~みたいなタイプが結構いると思うんだけど、夢の悪魔も正にそれ。
 なんだけど、それ以上に胡散臭さがにじみ出てて、コイツ絶対何か企んどるやろっていう疑いがずっと拭い去れない。
 真相はゲームをプレイして確かめてみて欲しい。

 さて、そろそろゲームの話をしよう。

 何といってもこのゲームの特徴はダンジョン。

 拠点の街とかはなく、ひたすら地続きのダンジョン奥地を目指していくのだが、様々なギミックが道を塞いでおり、これを突破するためにダンジョン内をウロウロすることになる。
 よくある同人RPGでこれをやると、めんどくささでコントローラーを投げられてしまいかねないが、本作はそう感じさせないのがすごいところ。

いつから2Dゼルダをやっていた……?

と感じるくらいギミックがしっかり作られていて

むしろゲーム的にはそこがメインかもしれない

 例えば、本作は敵を倒しても経験値は得られず、レベルアップもしない。
 代わりにセーブポイントで特定のアイテムを消費することでレベルアップできる。
 この仕様のおかげで戦闘の重要度がかなり低いものになっている。

 そもそも雑魚敵はシンボルエンカウントだし、逃走率も100%なので避けられない戦闘はボス戦と一部のイベント戦くらい。
 戦闘で得られるものもお金とドロップアイテムくらいだが、お金はほぼ使わなくていいし、ドロップアイテムには装備品も含まれるが、ダンジョン内に配置されているもので十分事足りる。
 乱数に殺されるみたいなことは無いでもないが、手も足も出ないことはまず無いので、難易度としては可もなく不可もなくといったところ。
 どちらかと言えば雑魚敵の方が微妙に厄介で、連戦はしたくないタイプ。
 なので、戦闘は基本避けるものですよと言っている気さえする。

 にしては敵の配置が多いけど。

 本格的に詰まるところと言えば、ギミックの突破方法が分からないとかになるが、これに関しては救済措置もへったくれもないので、攻略サイトを探すかこの記事にコメントしてくれれば何とかなるかもしれない。
 もっとも、それほどスムーズに攻略できた実感はなくてもクリア時のプレイ時間は5時間くらいだったので、根気よくダンジョンをうろつけば突破できるだろうけど。

 お待ちかねエロの話をしようか。

 エロシーンは一枚絵によるもので、基本は敵に敗北した時とイベントシーンが少々。
 敗北シーンはステージ毎の雑魚敵とボスとの2パターンがあり、同じステージ内だと雑魚敵の種類が違っても同様のシーン。

 内容はリョナRPGを謳っているだけあって大体エグい。
 セックスですらないパターンもちょいちょいある。
 絵柄のおかげで多少マイルドにはなっているが、局部のアップとかでもないのに画面のモザイク率が大分高かったりする。

 テキストの方は通常のイベントシーンほど小説的な文章ではないので、普段見慣れているテキストありのエロシーンと同じ感覚で読めるはず。
 このジャンルで小説的な描写は生々しすぎるっていうか……それはそれで需要ありそうだけど……。

 参考までに処女クリアについて。
 チュートリアルで早々にブチ込まれるので、処女クリアはできません。

 ただ、敗北Hに関してはそのままゲームオーバーとなり、セーブポイントからやり直すことになるので、ストーリー的には犯されまくって開発し尽くされた状態でクリアみたいなことは出来ない。
 というか、敗北シーンはそのまま死亡ENDに直行みたいなパターンがほとんどなので、本当の意味でゲームオーバーというか……。

 あと一点、注意しておくべきなのが回想。
 ゲームクリア時に回想は開放されるものの、この回想はCGのみなので、テキスト付きで見たい場合はゲーム上で見るしかない。
 雑魚敵の方はいつでも見られるが、ボスは倒してしまうと復活しないので、一度わざと負けておかないと2週目をプレイしない限り見れなくなってしまう。

 ちなみに夢の悪魔とのえっちもあるが、個人的には納得していない。

メインヒーローとの絡みはキスくらいに留めておくか

匂わせる程度にしておくのが少女漫画的展開ってもんでしょうが!

うるさいですよ

 んじゃ、まとめ。

 ゲーム的には若干特殊な形式なものの、システムとのかみ合わせがかなり上手くハマっているため、絶妙なゲームバランスに仕上がっている。
 エロのジャンルもそうだし、テキスト量も多めな部類なので、全体的に好みが分かれる要素を多く含んではいるが、絶対的に合わないというものが無いなら一度手に取ってみて欲しいところ。

テキストとかゲームバランスとかいいところはいっぱいあるのに

突然顔を出すヴァーツラフくんのアクが強すぎて……

プレイヤーをふるいにかけてるの?

うるさいですよ

全世界に向けて性癖を丸出しにしておいてどの口が……

ゴア表現やめてください

作り手の人格と作品の内容は分けて考えるべきです

作品に罪はありません

狂気じみてるとこあるなぁとは思ったけど

そこまでは言ってないよ?

自己弁護にしては弱いですね

ゴア表現やめてください

コメント

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