It was a human. レビュー|Loser/sの全年齢アドベンチャー!

アドベンチャー

新 作 だ !

ついにできる!

R18作品ではないですが大丈夫ですか?

大丈夫だよ!

Loser/sはエロ以外もハイクオリティだからね!

R18の外に出てきて大丈夫ですか?

人をわいせつ物みたいに言わないで?

それはそれとして事前告知のCi-enを読んでおこうかな

ちょっと不安になってるじゃないですか

どうしよう不安になることがいっぱい書いてある……

己が信じた道を征くのです

希望は打ち砕かれる瞬間が美しいのですよ

砕かれたらダメなんよ


It was a human.

 SFサイケデリック尋問アドベンチャー。
 尋問を繰り返して彼女の、そして世界の謎を解き明かせ。

 佐賀県のとあるホテルの一室。
 バラバラにされた二人の男性遺体と一人の容疑者が発見された。

 遺体は執拗なまでに、狂気じみたほどに、損壊されていた。
 それらが”かつて人だったもの”と言わんばかりに。

 容疑者は「勇魚 虎魚(いさな おこぜ)
 飄々として掴みどころのない言動は真実を語っているのか、全ては他人を欺く演技なのか。

 プレイヤーは「中佐」となって容疑者を尋問し、犯行の動機と方法を探っていく。
 そうして真実に迫ることがゲームの目的となる。

 ゲームの形式としてはアドベンチャーなので、基本的には登場人物たちの会話を傍観する訳だが、尋問パートや会話の返答に選択肢がある場合も。
 プレイヤーのより関心が強い部分に焦点を当てて物語を読み進めることで彼女を、あるいはこのゲームの世界を理解していく。

 ここからはうっすらネタバレなのだが、そもそも本作は推理ゲームではない。

 選ぶ選択肢によって得られる情報も変わるし、世界の見え方だって変わってくる。
 けれど、いずれ同じ結末に辿り着くことになるはずなので、いわば視点を変えて楽しめるノベルゲームというのが近い。

 もっと詳細に言ってしまうとルート分岐とかは無く、エンディングはひとつ。
 ただし、中にはエンディングに辿り着けない選択肢もあり、その選択肢を選んでしまうとタイトルに戻されるとかではなく強制終了する。

ブツって終了するから落ちたのかそういう演出なのか

最初わかんなかったよね

あってよかったオートセーブですね

そういうことではないかな

 また、本作はAI生成のイラストが複数使用されている。
 重度のAIアレルギーの方はこの時点でさようならなのだが、個人的にはかなり建設的な使い方をしているように思う。

 AIイラストは基本的に人の意図(ナラティブとか言われたりするやつ)が込めにくい。
 人間がプロンプトを打ち込む以上は大まかな意図は反映されるが、暗黙的な意味とかそういったものを細部に表現することはかなり難しい。

 なので、本作のイラストは不気味さは感じるものの、ひとつひとつはそれほど意味を持たないものが多いという印象を受けた。
 これはゲーム制作時点での「画像生成AIの限界」を表しているのと同時に、「人間の意図を排除したイラスト」という人の手で生み出すのは難しい表現でもある。
 単純にイラストでの演出というだけでなく、そういうメタ的な部分も含めて本作のテーマと噛み合った上手い使い方だろう。
 もっとも、加筆の有無までは判別できないので、個人的にそう感じるというだけだけど。

深夜にやるべきじゃなかったな……

不気味さはあれど

ホラーやグロテスクさはあまり無いと思いますが?

何と言うかこう……”病み属性”特効の劇物って感じだから

情緒をめちゃくちゃにされるというか……

情緒不安定はいつものことじゃないですか

は?

 んじゃ、まとめっていうか感想ね。

 ノベルゲーに近いアドベンチャーなので、あまりゲーム性とかは無く、ゲームとして面白いかと聞かれると非常に答えづらい。
 本作の扱う題材的に手放しで称賛はしにくいし、割と余白を多く残した作りなため、受け手によってかなり感じ方や見え方が変わってくることは容易に想像がつく。
 ただ、個人的にはこのゲームを「やって良かった」と胸を張って言える。
 やって良かったということは、やって良かったんですね。
 ネタバレを極力避けようとした結果、言えることがほぼ無くなった。

 ここに来てひとつお願いなのだが、本作に興味が湧いたとしても、いきなり本作をプレイするのは控えていただきたい。
 というのも、直接的な繋がりがある訳ではないが、サークルの過去作プレイが必須に近い。

 ただでさえ謎や含みを多く抱える本作において、サークルファンであれば『Loser/s』の色が出ているなぁと受け入れられるところも、予備知識なしで直面するとおそらく訳が分からない。
 Steamの否定的なレビューは大体がそういった部分に端を発しているものと思われ、好意的な立場からしても言いたい事が分かりすぎて「うん、まぁ……せやな……」となる。

 裏を返せば本作もしっかりLoser/s作品なので、サークルファンは十中八九楽しめる。
 映画を一本見終えたような満足感を約束できる。

今回の記事めちゃめちゃ薄いよね?

2,000文字くらい使って進次郎構文やってるよね?

狂ってますね

存在意義はあるんですか?

無いことはないと……信じたい……

でも、別記事で濃いやつ書こうかなとはちょっと思ってるよ

でしたらこの記事の存在意義のため告知でもしておきましょう

本日紹介したIt was a human.のシナリオを担当している

逢縁奇演氏の著書『こちら、終末停滞委員会。』が7/10より販売されております

バラエティー番組の番宣みたいなぶっこみ方するね

メイドが出てくるので傑作です

判定基準ガバガバかよ

9/10には2巻が発売予定だそうです!

 別記事にした番外編。
 こっちはこっちであまり中身は無い。

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